学ぶ

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あっというまに
日曜日

いちかわ製パン店の
一週間は
日曜日がしめくくりです

今週は
学んだことが
たくさんあった日々でした

パン店を
飛び出して

同じ九州で
がんばっている方々のことに
想いを馳せて

あたまの中も
こころも
体も

ぎゅっと
力を入れて
すごした時間が
多かったように思います

小学二年生の
花道にとっても

とても
意味深い
学びを得たのではないでしょうか

ほとんど
その彼の思考のもとに

わたしたちが
できること

決めました


このたびの
九州地方の大きな災害

いちかわ製パン店は
「義援金の寄付」
というかたちで

復旧に
協力したいと思います

何か特別なパンをつくって
その売上を寄付するのではないし

募金箱を設置するのでも
ありません

理由は
いくつもあります

長男の言葉をかりて
ちょっと解説

・パン屋さんだけど
 パンを持っていくと
 せっかくいつも
 お店に買いに来てくれるお客さんのぶんが
 無くなっちゃう

・食べものを持っていくのは
 仕分けの人たちも大変
 悪くなっちゃうかもしれない

・うちのパンが食べたい
 みんなのぶんは
 とても作れないから
 それでケンカになるのはいやだ

・お父さんに
 これ以上
 無理はさせられない

・熊本から避難してくるひとたちや
 熊本に戻らなきゃいけないひと
 自衛隊のひとたちの車が
 今は最優先だから
 車の量を減らさなきゃいけない

・きめられたパンを買ってくれた人だけ
 協力したことになるのは
 ちょっと違う気がする
 (買わなかった人は僕の知らないところで
  もう協力しているのかもしれない)

・いつも
 売上を数えたり(レジしめ)
 銀行で
 材料屋さんとかに
 お金を払ったりしているの
 知っているから
 うちの売上を
 少しだけだけど
 熊本の人に使ってもらえたらいい

・お金は悪くならない(賞味期限が無い)
 避難所ごとに
 いるものとかがちがうから
 それぞれに
 いるものを買ってもらえばいい

など
など

彼も
一生懸命考えましたし

わたしも
一緒に
勉強しました

それに
なんといっても


いろいろなところで

「支援」の波が
「目に見えるかたち」になって
進行している中で

これまでも
身をけずって
仕事をしてきた
職人お父さんが

すごく
すごく
大きな
「無力感」にさいなまれていること

その
なんともいえない
はかない空気を

「お父さんは一生懸命やっている」
という
彼の考え方で

ちゃんと
前を向かせることが
必要なのではないかな

特別なことが
できないことが
「無力」なのではないよ

小さいころから
あたまの片隅にある
大事なことば

『 もみのきそのみをかざりなさい 』
(好きな絵本です)

今は
まさにそのとき

それぞれが
できることを
背伸びしないで

真正面から捉え直して
感謝して
仕事をする

学びがたくさんあった
一週間

明日の月曜日に
銀行に行って

みなさんから
均等にいただいた
パンの売り上げのなかから
ほんの一部ですが

しっかりと
託してきたいと思います

これからも
家族で
しっかり

学んでいこう

ふだんから
みなさまに助けていただいている
パン店だからこそ

こんなに
意味のある
勉強ができたと思っています

長くなったのに
読んでいただいて

いつも
ありがとうございます

今日もいちにち
がんばるぞ

あっ!
ちびたちを起こす時間が
迫っている!

たいへんー