長い麦日記

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今週が

始まってから

 

日ごとに

いつものみなさまに

お会いできて

 

とても

ありがたいことだなと

かみしめております

 

お休みあいだのことや

雨のこと

健康状態のことも

 

なにげない

会話のなかに

 

みなさまの

私たちに向けてくださる

想いを感じて

 

じんわり

あたたかなときを

すごしています

 

いつも

たくさんのこと

考えてくださって

ありがとう

 

みなさまが

会いに来てくださるから

 

パンを

焼くことができます

 

そして

今週は

 

昨年の秋に

わたしたちが撒いた麦が

 

やっとこさ

小麦粉になって

パンとして

並んでいます

 

麦を

育ててくれたのは

 

大地であり

お天道様であり

雨や

自然界のめぐみであるのですが

 

強力な

力添えとして

 

麦踏みに

雑草取り

 

一束ずつの

手刈りでの収穫

 

コツコツと

脱穀作業

 

忙しいなかを

熱心に

畑に通ってくださった

優しい

ご夫婦がいらっしゃいます

 

そして

足手まといになっとるんじゃなかろうかとの

懸念のなかで

 

一応戦力としての

兄弟の

畑出張

 

土地を

貸してくださった

頼れる農家さん

 

大丈夫かね

気にしてくださる

地域の方々

 

善意の人々と

自然の

共同作業によって

 

ここに

結晶した麦粒たちであります

 

麦農家さんたちの

足元にも及ばない

 

ほんのちょっとの

麦さんに

 

たくさんのことを

学んだ

半年間です

 

そして今

強く思うことは

 

こうしてできた

麦のパンが

 

美味しさ

ということとは

異なった視点でもって

 

みなさまが

気にかけてくださり

 

そのパンを

食べてみたいから

選んでくださるということの

奇跡です 

 

長いこと

農業や

それに伴う社会のことを

勉強しているのですが

 

スイスや

ドイツの農家さんや

 

日本でも

志をもって作物を作っていらっしゃる

農家さんたち

 

そこからうまれる

農作物を

購入している人たちの

意識が

 

ぴったり

そのまま

当てはまる感覚を

覚えるのです

 

味や価格

という視点とは違って

 

作り手さんを応援すること

作っている土地や地域の

力になるかもしれない

 

だから

食べてみたい

買ってみたい

 

思ってくださっていること

 

自然に

この大地と

それを支える地域や環境に

歩み寄ってくださっていること 

 

なんども

本で読んでいた

感動的な出来事が

 

目の前で

実際に経験できる

 

感慨深い

毎日です

 

長い

日記になってしまって

申し訳ない

 

興味をもって

見守ってくださるみなさま

 

本当に

いつも

ありがとうございます

 

それもこれも

みなさまのおかげなのです

 

さあ

 

麦を

見つめて

 

粛々と

パン焼きです

 

みなさま

いつも

本当にありがとう

 

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