こらえる母

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弟が

明日からは

ちょっと早く

学校に行く

 

言うので

 

怪しみながらも

理由を聞くと

 

一時間目が体育のとき

ぼくだけ

着替えるのが間に合わんで

ろうかで

着替えないけんけさ

 

 

ちょっと

ちょっと

 

兄とともに

7時45分には

かならず出ているのに

どういうことなん

 

問うと

 

予想通り

兄は

スタスタと行ってしまうから

 

ぼくは

ひとりで行くけんさ

 

母は

若干のめまいと

ためいきをこらえます

 

兄に

取り残されても

 

ささっと行けば

そんなに

遅くならんのです

 

しかし

のんびり

弟ペースで

通学していることなのと思います

 

兄の良さも

弟の良さも

活かそうとするとき

 

母は

いつも

煩悶します

 

でも

大丈夫

 

自分で

気が付くことが大事やけん

 

そう思うんやったら

明日から

ちょっと

早めに出たらいいね

 

こころのなかでは

 

起きてからのさまざまを

もっと

はよしたらいいんよ

 

思いながら

 

フレーフレー

兄弟

 

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