金曜日です

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満月の

夜が

すぎて

 

金曜日の

朝です

 

今年は

桜をまだ見ることができます

葛原

 

風にふかれて

花びらの

お客さまも多数

 

顔を

あげて

 

空を

仰いで

 

今日も

最後まで

そっと

みなさまに

寄り添えますように

 

慣れないことで

不安と

緊張のなかでの

パン店です

 

けれども

いつものお客さまは

みな

一様に

やさしい

 

ご自身のことや

ご家族のことだけでも

大変なときでしょうに

 

「パン屋さんは

 大丈夫なんね」

 

「いつもどおりに

 できんでから 気を遣うよね

 大変やね」

 

「いろいろ

 考えてくれとって

 ありがたいね」

 

「パン屋さんたちが

 無理したらいけんよ」

 

口々に

おっしゃって下さいます

 

いつものように

近くで

お話することができない

切なさ

 

パン屋は

パンを供給できればいい

いうこととは

 

少し

ちがって

 

わたしたちの

パン店の場合は

 

いつもの

お客さまとの

あれやこれやの会話で

 

楽しい時を

いただき

 

かわりに

 

農家さんや

運んでくださる方たちの

物語の結晶を

 

ずっしり

お渡ししている

 

この春の

独特な

距離感に

気を揉みながら

 

いつもの

毎日の

ありがたさを

 

あらためて

認識しています

 

つまずきながら

考えながら

 

前に

進んでいます

 

いつものとおりに

パンを

焼けることが 

 

ただ

ただ

ありがたい

 

今日も

パン店のパンを

必要としてくださり

 

わざわざ

足を運んでくださる

いつもの

みなさまに

 

どうぞ

ゆっくりでもいいから

お会いできますように

 

昨日

お顔をお見せできなかった

福岡県産小麦の

石臼挽き全粒粉クッキーの

メロンパン

 

今週

焼いています

 

古代小麦も

無農薬小麦も

むだなく

ふすままで

全部まるごとだから

 

ぐんとした

生地の伸びはないのですが

 

それだからこその

麦の味

 

ありがとう

農家さん

 

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