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みなさま
おはようございます

本日は
日曜日です

パン店の
一週間は
今日で
ひとくぎり

今週に
みなさまに
食べていただいた
パンたち

今日が
最後の仕上げです

このごろ
とても
深く

さまざま
考えることが
あります

わたしたちは

パンを
焼いているけれど

いつもの
みなさまの
お顔に会うために

あのパン
このパン
楽しんで
焼いている

その
あいだに

パンが
ある

パンを
お渡しすることは
もちろんだけれど

みなさまの
生活のことを
よく
考えます

風邪ひいとったけど
治ったやか

この前
旅行に行かれるって
おっしゃってたけど
どうやったやろ

お孫さんとこに
行かないけんって
いつから
やったかな

病院の
帰りに寄ってくれたけど
その後
大丈夫やろうか

そろそろ
あのかたのお好きな
あの花の
季節やなあ

など
など
など

きりがないほど
たくさんの
物語

わたしたちが
みなさまのこと
考えていると

そのあと
まもなく
お会いできること
しょっちゅうあるのです

わたしたちと
みなさまと

パンと
それをとりまく
社会と

わたしたちの場合
パン
というかたちで

みなさまと
つながることができています

パン以外にも
たくさんのものと
たくさんの物語とが

わたしたちの
社会を
つくっている

そのうちの
小さな歯車ですが

みなさまも
毎日
主役

かがやく
かけがえのない
主人公です

だれに
知られなくとも

わたしたちは
わかっています

みなさま
日々
おつかれさまなのです

実際に
お会いして

ちょっとでも
一緒の空間を
すごすからこそわかる

大切な
大切な

みなさま
いつも
ありがとう

今日も
走りまわりながら

感謝の意を
確認しながら

パン
焼きます