今日は
いいお天気でした
せっかくの
土曜日
いちかわ家は
奔走しておりました
昨日いったん
回復に向かった花道です
一晩すごして
朝になったら
もう少し良くなっているかと思いきや
8時に起きてきたとき
まさかの
全然だめだっ！
という
状態でした
その場合も考えて
病院へいく
準備はしてあったものの
山のようなパン
たくさんのご予約
まだ今から焼かなければいけない生地たち
今
突然
「閉店」にするわけには
いかないっ！
悩み
迷いながら
パンを並べ
パンを焼く夫婦
弱ってしまった花道
まったくおかまいなく
走り回る空人
決断
11時まで
2時間
なんとかする！
氷砂糖を口に入れ
水分をこまめに飲ませ
朝よりは
落ち着いてきた彼を横目に
仕事のピッチをあげる
夫婦
家のふとんで寝かせていたので
花道のお守りは
空人（2歳10ヵ月）がすることになりました
「 大丈夫 今は寝とる 」
「 お水 飲みよったよ 」
「 空くんも氷砂糖食べたよ 」
余計な報告も
はいっとったような気がしますが
よく
働いてくれました
いつもは
お兄ちゃんにトイレのお世話も
してもらっていたけど
お兄ちゃんが寝こんでからは
自分でできるように
なりました
親も知らないうちに
みずからトイレに行って
ふたを開けて
ズボンとパンツをおろして
ちゃんとして
また
ズボンをはいて
ふたを閉めて
遊びに戻る彼は
たくましい
9時に開店する直前に
走って花道を見にいくと
細い声で
「 お店は・・・？ 」
開店してから見にいくと
「 お客さんは・・・？ 」
しばらくして行くと
「 ・・パンは売れたの？ 」
「 ・・・予約の人は？ 」
ため息がでるくらい
どうしてこうも
他人想いの子なのでしょう
11時をまわって
お店の中は
ぐちゃぐちゃだけど
強行突破で
かかりつけのお医者さんへ
6歳児を背負い
2歳児を小脇に抱え
お客さまに見送られながらの
出発でした
午前中診療の
ぎりぎりに
滑り込みセーフ
病院で
看護師さんに
開口一番
「 おかあさん もっと早く
診せに来ないけんよ 」
と言われ
この数時間の
兄弟の頑張りや
夫婦の考え
お客さんの気持ち
全部が
ないがしろにされてしまったような気がして
素直に
後悔できず
家族三人
小さくなって診察を待ちました
注射を打ってもらって
今後の治療の説明も受けて
無事
帰宅
午後からは
わたしも兄弟につきっきりで
いることができました
ふたりが
お昼寝している間に
お店に戻って
片付けと
明日の準備
ひとりになって
考えながら働いていると
やっぱり
子どもに無理をさせてしまったことは
反省しなければいけない
いざというときは
お店を閉める判断も必要だ
と
考え直すことも
できます
いざ
実行に移すときの
覚悟が
まだまだ
わたしには
足りないのですが・・・・
それも含めて
永遠の検討課題です
あれもこれもひっくるめて
「 家族でやっとる いちかわ製パン店 」
なのだとも
言えるのかな・・・
肝心の
花道ですが
さっき
寝る前までに
だいぶ
食べられるようになりました
吐き気止めの注射と
飲み薬が
効いているようです
食べられて
お水を飲めていれば
あとは大丈夫と
先生もおっしゃっていたので
明日もこまめに
食べさせて
飲ませたいです
こういうことがあると
いつも
兄弟が一回り
大人になります
彼らの
こころやからだは
こうやって学び 習得していくんだな
だから
いいだろうってことではないです
こちらが
「ごめんね」と思っていることが
彼らにはよくよくわかっている
お父さんもお母さんも
なまけているわけじゃなくて
一生懸命走り回っている
だから
ぼくたちも
ふたりで協力しよう
と
自然に思える
彼らが
本当に
たのもしいです
今回は
花道は重病人ですので
彼には
いらんこと考えんで
休んでほしいのですが
そこは
彼の性格
病院で
「 おかあさんには
無理せんで きついって言わないけんよ
がんばったね 」
と言われ
静かに泣いていました
その数分後には
先生にもらったキャラクターシールの分配で
弟と
揉めていましたが・・・
お客さまには
ご迷惑
ご心配をおかけしましたが
彼らのような
兄弟の親でいられることに
感謝です
彼らを育ててくれたのは
お客さまです
いつもながら
本当にありがとうございます
でもみなさまも
過去に
また
現在進行形で
こうして
家族のために走り回る日々が
かならずあっているはずです
わたしたちでは
なんの力にもなれないけれど
みなさまも
本当にお疲れさま
なのです
家族って
家族って
大切で
大変ですよね
さあ
あと一日
花道の看病に重点を移して
乗り切ります！
ファイト
お兄ちゃんがお昼寝して
ひとりで寝られないから
台所仕事のわたしにまとわりつきながら
寝てしまった
弟です
